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ケロの毎日

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遠田 潤子 『鳴いて血を吐く』 

内容紹介
離婚して経済的に困窮しているギタリスト・多聞のもとに、人気歌手・実菓子のロングインタビューの仕事が舞い込んだ。多聞と実菓子は幼いころ同じ家で育ち、しかも多聞の亡父と亡兄はともに実菓子の夫であった――。


↓ネタバレあり↓
序盤を読んで、「あーこれ、やな女の話なんだな…。周りの者みんなを魅了し、言いなりにする魔性の女なんでしょ?やだなぁ。読了できるかな…。」って思った。
だってさ、実菓子について簡単に流れを書くと、すごいよ?
主人公の父の愛人の連れ子→主人公の父と結婚→主人公の父、新婚初夜に腹上死→主人公の兄と再婚→主人公の兄自殺→主人公に接近
どうよ?どうよどうよどうよ?
でも、読み薦めてみたら、印象が変わった。
以下、長いあらすじ。

主人公と兄は、非常に厳しい父がいる旧家の息子。
兄は体が弱く強度のアレルギー持ちだが、勉強はできるし優しい。
父は跡継ぎである兄に対し、「体が弱いのは甘えだ。」というようなことを言い、常に責める。が、主人公に対しては、何を言っても「お前は関係ない」と片付け、全く興味を示さない。
母も、病弱な兄ばかりを心配し、主人公には興味を示さない。
そんな中、父の愛人が同居することになり、愛人の連れ子である実菓子に、主人公兄弟はふたりとも一目惚れする。
男遊びが派手だった父の愛人は姿を消し、母も家を出て、父は元愛人の連れ子である実菓子と結婚。
が、新婚初夜に腹上死し、今度は兄と再婚。
弟である主人公は、兄のことが大好きだったので、自分も実菓子を好きだが、ふたりを応援していた。
ところが、兄は壮絶な方法で自殺してしまう。
弟は兄を自殺に追い込んだ実菓子を許せずにいたが、実は実菓子は全然悪い女ではなかった。
ていうか、後半明らかにされる謎の数々に、圧倒された。
どんだけ!?どんだけすごい人生と人間関係なの!

実菓子、かわいそうな女だと思った。
かわいそうだけれど、弱く打ちひしがれる悲劇のヒロインではなく、その場で自分ができる最善の方法を考えて選び取って、大切な者を守ろうとする強い女。
たいした女だ。
これは、幸せになる権利があると思う。
主人公とうまくいって、一生をあたたかな幸せの中で過ごして欲しい。
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カテゴリ: 本・マンガ(ネタバレ有)

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