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ケロの毎日

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佐藤 正午 『ジャンプ』 

商品説明
つきあって半年になるガールフレンドが、泥酔した自分のためにコンビニへリンゴを買いにいったまま、翌日もその次の日も戻ってこなかった。主人公の会社員三谷は、彼女の姉と協力しながら、消えた恋人の行方を追う。彼女は事件に巻き込まれたのか、「失踪」したのか? 彼女の足跡が少しずつ明らかになり、手がかりをつかむために失踪後の足どりをたどる。それにしても三谷にはなぜ彼女がいなくなったのか、自分の元を去る理由がまったくわからない。果たして、その真相とは…。
表紙の帯には「本書のテーマは失踪である」と書かれているが、失踪した側に立った描写は皆無であり、失踪された側からの描写に終始している。むしろ人は自分の前に現れた不可解な出来事とどのように折り合いをつけ、やがてそれを受容するに至るのか、その過程を描いた小説といえよう。

おもしろい箇所がある。一人称で小説を語る三谷が、読者に対してある隠しごとをする。ひとりの人物について述べるとき、彼の語り口調は途端に歯切れが悪くなり、いかにも描写をあいまいにしたがっているのが明らかだ。もちろん著者の意図的な仕掛けで、ぼかす理由は後に判明する。彼の隠しごとは、ガールフレンドの失踪と大きく関係していた。その判明が小説のクライマックスだ。緻密なミステリーとは言い難いが、読者の興味を途切れさせることはない。意図的に隠ごと事をする三谷は、実は失踪の理由を半ばわかっていたのではないか…。読後、そんな三谷を滑稽に思うかもしれないが、読んで身につまされる男性も決して少なくないだろう。(岡田工猿)



↓ネタバレあり↓
深夜、「5分で戻ってくる」と言い残してりんごを買いに行った彼女が、翌朝まで戻って来なかった。
主人公は、それを不審に思いつつも、携帯も繋がらないので、そのまま予定されていた出張に出かけてしまう。
出張から戻っても彼女と連絡は取れず、本格的に彼女を探し始める。
「そんなに偶然ばっかり重ならないだろ!」って思うほどに事件に巻き込まれた彼女だけれど、事件以降は、自分の意思で主人公の前から姿を消す。
次々に真実が明らかになって、「それから?それから?」と焦るような気持ちでページをめくった。
そして、最後の着地点。
ちょっと、「やっぱりなぁ。」と納得できるような、結末でした。

主人公は、悪い人では無いけれど、誠実とは言えない。
でも、私だって、大切な予定が入っていれば、帰って来ない恋人の帰りを待ったり探したりせずに、まずは予定を片付けるような気がする。
そして、主人公が二股っぽく付き合っていたことに関しても、なぜだか強い不快感は湧かなかった。共感もしないけど。

結局、主人公は自分の心のままに行動し、その行動なりの結果を得た。
その人生に不満は無いようだから、よかったんじゃないかな。
ただやっぱり、どうして彼女がいなくなったのかという理由だけは知りたかったはずなので、それが最後にわかって、本当によかった。
読者としても、ね。
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カテゴリ: 本・マンガ(ネタバレ有)

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