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ケロの毎日

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吉村 昭 『遅れた時計』 

内容(「BOOK」データベースより)
ひたむきに生きてはいても、なぜか少しずつ、人生の軌道からはずれてしまう人たちがいる。水道局に勤務し、漏水探知の仕事をしている孤独な青年の愛と失意をとらえた「水の音」、幸せな結婚をしたのに、昔のクセからキャバレー勤めを知られ、離婚される女をユーモラスに描く「遅れた時計」、スリをやめることができない自分に絶望して死を選ぶ少年をみつめる「予備校生」など、人生の小宇宙を創り出す秀作10篇。


↓ネタバレあり↓
■水の音
漏水探知の仕事、専門家って感じでいいなぁ。
漏水検査のために潜った地下室に、空襲で亡くなった方の骨がたくさんあったというシーンが、なんか幻想的だった。
刑務所から夫が出てくる前に一度だけ浮気って、なんでだろ。よくわかんない。

■駆落ち
職場が一緒というだけで、特に親しくしていたわけでも無い、すごく年下の男を、いきなり駆け落ちに誘っちゃうって、なんだろ。よくわかんない。
よくわかんない話が多い短編集だ(笑)
でも、その後事故に遭って自分の体が不自由になった時、別れて実家に帰ることを決断するあたりは、おとなの女って感じね。

■笑窪
お見合い相手の女性は、ルックスもよく、性格も明るい。
一度は結婚を決意するが、急死した女性のお母さんのお通夜に参列した際、女性も親戚も明るく、笑い声さえ上がっていたことに、主人公は強い違和感を感じる。
性格が明るいというのは美点のはずなのに、度を越えると恐ろしくなる。
私でも、この女性とは結婚できないな。

■蜘蛛の巣
普通のおばさんなのに、年下の男にもてる女性。
周囲が無理に引き離そうとすると、男は自殺を図ったりする。
魔性の女…でも、本人は、たぶらかそうとするわけでも無く、普通にいい人っぽかった。

■オルゴールの音
職場の始業終業のオルゴールの音。
若い女性社員が妻子ある男性社員と不倫して、それがバレて辞めていったり。
新入社員を入れたら、家出少年だということが発覚したり。
職場での人間模様。

■遺体引取人
兄嫁が自分の友達と心中し、兄嫁の妹とふたりでその遺体を引き取りに行った主人公。
特に親しかったわけでも無い友達と、兄嫁がどうして??
よくわかんない。

■遅れた時計
ずっとその世界に身をおいていると、その世界でのことが常識だと感じられてしまう。
世間の常識とずれていても。
それが原因で、せっかく結婚できたのにすぐに離婚されてしまった、女の話。

■十字架
戦後、日本の山中で見つかった息子の遺骨を引き取りに来た、アメリカ兵の母。
遺骨に執着する日本人から見ると、不思議に思えるほど骨に関しては、淡白。
ただ、息子の遺品である十字架のネックレスには、大きく感情を動かされる。
また、アメリカ兵は山中に逃げ込んだ後、クマに襲われて死んだが、戦時中、自分達が殺したと手柄話にした日本人達がいたという話も出てきた。

■予備校生
スリの常習性に気付き、自分を罰して欲しいと願った予備校生。
願いは叶わず、執行猶予がついてしまう。
辞めようと思ったのにまたスリをしてしまった自分に絶望し、自殺してしまう。

■歳末セール
自分を置いて駆落ちした夫を恨みつつ、愛情も捨てきれずにいた主人公。
デパートの万引き防止の仕事をしていたら、落ちぶれた夫が女と子供と共にデパートに現れ、万引きをしていく。
それを見て、夫のことをふっきることができた。
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カテゴリ: 本・マンガ(ネタバレ有)

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